« 津軽氏(つがるし)は、16世紀末から廃藩置県 | メイン | 日本のデート文化 »

知事選に出馬した若き政治家スティーブン・バイアリイ

『われはロボット』の一編『証拠』は、知事選に出馬した若き政治家スティーブン・バイアリイに関して、そのあまりに品行方正な人物像から彼の政敵が「彼は人間そっくりに作られたロボットだ」と主張する話である。この主張の裏付けを求められたカルヴィンは、ロボット工学三原則はひいては模範的な人間の行動原則でもあり(むやみに他人を傷つけず、他人を救うために自身をも犠牲にする/上司や行政の命令に従う/自身の安全を図る)、ある人物が三原則を遵守しているからと言って彼がロボットであるとは結論できないと語っている。

逆に、その人物が三原則に反する行為を行えば、彼がロボットでなく人間である事が証明される事になり、バイアリイは講演の席で自分を挑発した聴衆のひとりを殴りつける事で、疑惑を一掃して選挙に勝利した。しかしその後カルヴィンは、例え彼がロボットであってもこの行動を可能とする方法を示している。なおバイアリイは優れた政治手腕で後に地球統一政府の初代総監にまで登り詰めたが、最期は自身の体を元素還元して自殺してしまったため、彼の正体は遂に謎のままであった。
更年期障害
映画音楽
アルツハイマー病
オリエンテーリング
関節炎
人間工学
甲状腺疾患
環境工学
タップダンス
機械工学
原始時代
いざ・鎌倉時代
世界の建築
季節のこよみ
月の物語
湯・山梨
外国の物語
果実で美!
オレンジ活用
掃除秘伝

第一条を制限する試み [編集]
第一条では、人間への積極的な危害は勿論、人間に危害が及ぶのを看過する事も禁じている。しかしこの事が、人間がある目的のために敢えて危険に身を晒す必要が生じた際に問題を引き起こす事となり、そのため第一条の制限が試みられたケースが存在する。

『われはロボット』の一編『迷子のロボット』では、超光速航法(ハイパースペース・トラベル)の研究が行われている小惑星「ハイパー基地」において、人間の作業員が有害な放射線に短時間ながら身を晒す必要が生じた際に(ロボットの陽電子頭脳は放射線に対して人間以上の脆弱性を示すため代行できない)、放射線の感知能力を持つNS-2型ロボットが、自身の破壊も顧みず作業員を「救助」しようとして作業を阻害する事態が続発した。そのため、第一条後半の危害看過禁止の部分を削除した改造型NS-2ロボットが製作された。この改造は最高機密としてスーザン・カルヴィンも与り知らぬ所で行われており、改造NS-2の一体が逃亡して通常型NS-2に紛れ込む事件が起こった際に、初めてその事実を知らされたカルヴィンは「優れた能力を持つロボットを低劣な人間に隷従させているのは第一条のみであり、その制限など論外」と非難した。実際に問題の改造NS-2は自分の優秀性を誇示して嘲笑うかの様に人間達を翻弄し続けたが、最後にはカルヴィンの策略に敗れて発見・破壊された。

ロボット長編2作目『はだかの太陽』の舞台となった宇宙国家ソラリアでは、子供は全て厳格な産児調整の下に生まれた後、養育施設におけるロボット保育に委ねられていた。しかし三原則に従うロボットには子供の将来のために敢えて厳しくあたるという躾の概念が理解できず、子供が過保護になってしまう問題があり、その対策として第一条をある程度弱める事が検討された。またあるロボット工学者は、第一条の間隙を突いてロボットの軍事利用(すなわちロボットに他国の人間を殺させる事)を画策していた。しかし、人間ひとり当たり1万体という超過密ロボット社会であるソラリアにおいて、ロボットに人間に危害を加える可能性を与える事は到底受け容れられる物ではなかった。

『夜明けのロボット』では、R・ジスガルドが地球人の銀河系再植民計画について「ロボットに依存して衰退しているスペーサーの轍を踏まないために、地球人はたとえ危険や困難が大きくともロボットの助け無しで開拓を行うべき」と語っており、こうした将来や多数の安全・利益のために現在の小さな危害を敢えて看過するという考えは、後述の第零法則にも繋がっている。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bisubh.com/blog/mt-tb.cgi/637

About

2009年06月22日 12:01に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「津軽氏(つがるし)は、16世紀末から廃藩置県」です。

次の投稿は「日本のデート文化」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35